誕生日会をしよう

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聞いた話では、遅くに私を産んだ母は、いろいろな思いをしてきたという。40歳での初産。待望の命なのに、産む、ということを自然なことと、まわりは見てはくれなかったようだ。 もちろん自分の年齢は意識していた。様々な危険性も理解していた。祖父母の、母自身を心配する声はともかく、その他外野の善人ぶった声は、興味本位としか受け取れなかった。 それでも、母は産むと決めた。
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