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そういう訳で…
日々、私の頭の中には、様々な素晴らしい詩の一節や一句といった『言の葉たち』や、美しい絵画や彫刻のイメージたちが次々と浮かんで来る。
私は、その言の葉やイメージたちを心の中で『反すう』しては、様々な『美』を全身で感じ、酔いしれる。
しかし…
あくまで『心の中での反すう』に留め、決してそれらを『実際に口に出して、そらんじる事』は、しないようにしている。
と、言うのも、
私のこれまでの人生…生きざまを知っている周囲の人間や私の家族たちは…
どうも、私がその様な芸術味溢れるフレーズをそらんじるようなタイプの人間ではないと思い込んでいる様なのだ…。
もしも、
私が気紛れにそんなアーティスティックな詩の一節や一句を家族の前で、口にしようものなら…
「え?どうしちゃったんだい?!いきなり、そんな事言い出して!」
と、一様に目を丸くし驚く様子が、目に見えて来るのである。
私としては、そんな失礼極まりない言葉を浴びせられる事は全く持って不愉快かつ、不本意な事なので、
頭に浮かんだイメージを実際に口に出す事は、極力しないようにしているのだ。
全く!
私の家族は、人を見る目という物が無いのではないだろうか!
その一方で…
私は、一日のうちで数回…
突然!
猛烈な『創作意欲』に駆り立てられる事が有る!
もう、その時は!
美への探究に対する『情熱』や『気力』が全身に!体中にみなぎり!
私は、なりふり構わず!自分の持てる能力!まさに全知全霊を傾けて!自室で『創作活動』に没頭するのだ!
そして…
そうして、出来上がった『創作物』を…
私は、満足げに眺める…。
「うーむ…。
この色彩…この形状…まさに『究極の美』!全く持って素晴らしい出来映えじゃないか!」
そして、私は満足な気分に浸りながら、出来上がった『創造物たち』に…
いつも、こう語りかけるのだ。
「やあ!!
ようこそ!このカオスと混沌に満ち溢れた、秩序と無秩序が交錯する、素晴らしき世界へ!
私のアート・スピリットによって産み出された…今日が『君』の記念すべき誕生日だ!ハッピーバースデー!!」と……。
(どうたい?なかなかにアーティスティックなフレーズだとは、思わないか?)
さて!
そういう訳で…
今、私は!
いつもの様に、強烈な『創作意欲』に駆り立てられている!
早速!
『創作』に、打ち込む事としようじゃないか!!
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