幼少のアテナ

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アルケーニはこのままブラックな物語を書き続け、表では心優しい女性を演じていた。 ーーー天上界 「ううむ…」 アルケーニの物語を読みながら天上界の長が考え込んでいる。 彼の名はデウス、かつてジュピターの体を乗っ取ったアスモデスに支配されていたが罰でデュッコデュッコしてきた怪物を逆に色仕掛けで味方につけ、パルチザンを結成して逆にアスモデスを倒し、見事天上界の長になる事が出来た。 「如何なさいました?」 部下が聞く。 「あのアルケーニと言う女、どうも我々神を愚弄している話を書き過ぎているように思えてならないのだ…」 「確かに…」 「それだけなら良いがあの女は自分の手は汚さず才ある相手を貶め人気を独占している、鉄は熱い内に打たねばならぬ」 「動きますか?」 「周りにいる者には可哀想だが…やむを得まい」 そしてデウスは行動に出た。
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