二人の作家

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アルケーニの方が人気は上だった。 なんと、その時代ではブラックでドロドロとしたカオスな作品の方がウケが良く、逆はつまらないと言う人も不安定な世情から多かった。 「貴女は綺麗事ばかり書いてるから読者がふえないのよ!オホホ!」 アルケーニはアテナをそう罵る。 「そうね、うふふ♪」 しかしアテナはそう笑って答えた。 (この子自分が馬鹿にされてるってわかってるのかしら?) アルケーニは少しアテナに苛立つ。 そしてある日の事、 「僕は貴女のファンです、お付き合い出来ますか?」 一人の人の良さそうな青年がアテナに告白した。 「私で良ければ♪」 アテナと青年は付き合いだした。 (私の方が人気なのにアテナのどこが良いのかしら?ふふふ、アテナの泣き顔が見ものね♪) アルケーニは良からぬ事を目論んでいた。
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