副会長は端麗

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 司会を一時中断し、ステージに上がる1人の少年。 黒髪をなびかせ、その目線、動作、立ち振る舞いまでもその場の人間を魅了していた。 漆黒で優艶な瞳にはこの場にいる全員を惹きつけるものがあり、一瞬たりとも注意をはなさせない。 「ーー生徒会副会長の結城 奏太(ゆうき そうた)です。そうですね...なかなか個性豊かな生徒会メンバーですが、この学園の向上に向けて日々精進しております。この学園では楽しいイベントなんかも企画していますので、新入生の方々は是非楽しみにしていてくださいね」 窓から入る日に眩しそうに目を細め、ふわりと微笑む。 ステージから目をそらすものは、1人もいない。新入生、学園生徒、生徒会メンバー、教師までもを魅了するその顔立ち。 男しかいないこの学園に今、一輪の華が添えられた。
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