2章、チキュウに行く前

7/8
前へ
/20ページ
次へ
ある日 彼はマリアという人間を連れてきた。 「彼女は美しいだろう。 彼女は僕の子を身籠ったんだ。」 彼は自慢げに言った。彼にしたらすごい研究をしたというように思ったかもしれない。 「ヒトと交わったの?」 「まさか 人口受精だよ。彼女には新人類を産んでもらおうと思ってね。」 ヒトを妊娠させた。 お腹に彼の子がいる。 私は横にいても女としても見てないのに。 なぜか嫌な思いでいっぱいになった。 その後 マリアは イエスという子を産んだ。 マリアは夫とけんかばかりしていた。 妻が相手がよくわからない子を身ごもり産んだのだから、夫の気分がよくはないだろう。 あたりまえだ。 マリアはこの子は神の子だ精霊によって妊娠したと言った。 しかし誰もそんなことを信じなかった。 マリアは世間からも冷たい目で見られた。 その後マリアは夫との間に子供を何人か産んだがイエスと兄弟の間はよくなかった。 イエスは兄弟にいじめられた。母であるマリアもイエスに愛情をかけると夫との仲が悪くなるので、ほっておかれることが多かった。 30歳になったイエスは、組み込まれた優秀な遺伝子を使って、奇跡の技を展開していったのだ。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加