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「ミリュウ あなたの子が死刑にされようとしているわよ。」
「死刑?なんのこと?」
マリアの子イエスが各地域で活動をする中、病気のヒトを治したり、水の上を歩いたり。ヒトができないことをした。
それによって神だと敬うヒトがでてきたのだ。そのことをよく思わない権力者たちが彼を死刑にするようにしむけた。
「マリアの子が起こした奇跡は、人に受けいられなかったわ。そのせいでヒト達は死刑にしようとしているわ。」
「僕の子を死刑だって。なんと愚かなんだヒトは...... すべて殺してやる。」
ミリュウが怒りで一杯になりまわりの空気を振動させた。その空気の圧力で横にいる私は立っているのもきついくらいだった。
「何を言ってるの!ほかの人間もあなたが造って愛しいっていってたじゃない。
ヒトを造るだけ造って、放置してたあなたにも責任があるわ」
「じゃあ 君がどうにかしてくれ。」
自暴自棄にミリュウは言葉をはいた。
何を言ってるのか......
私は彼の無責任な発言に言葉がでなかった。
ミリュウは私に頼ってくる。いつもそうだった。彼は造るだけ造って後は責任をもたない。
仕事をした後のことは、無関心だった。
父ならそんなことをしないのに......
「もう遅い。どうにもできないわ。」
残酷な言葉を彼に言った。自分の子が死刑になることも知らずにいたのも彼の責任だ。
「君はひどすぎる。僕をサポートするのが君の役目だ。」
「責任を放棄して私にすべてを押し付けるのがあなたの役割なの。私は知らないわ。」
「君という人は もういい!」
空気が強く振動しテーブルにあった書類は吹き飛んだ。彼はそう言い捨てると部屋からでていった。
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