3章 (ミリュウ視点)

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僕には気に入らないルーラという女がいる。 はじめてあった時から態度が悪かった。美人で僕このみなのに、ことごとく僕の意見に反対してくる。 チキュウという惑星に、僕は彼女と研究目的で派遣された。 僕が最初にチキュウに来ていろいろな創造をした。 海と空の境界線がはっきりしてないのでそれをつくった。 太陽、月も綿密な計算をして造り配置した。チキュウの自転公転をさだめるのもどれほど苦労したか。 植物をつくり草食動物、肉食動物、目を楽しませるため美しい動物、変わった動物。ミクロの世界までいろいろな法則を造った。 そして私達に似せてヒトを造ったのだ。 芸術だった。最高傑作だった。 僕は喜びで満ち溢れた。 「ルーラ 見てくれ美しいだろう。」 そんな喜びで満ち溢れた僕の言葉に、一瞬 感動したかのように立ち尽くしていたルーラだったがすぐに 「生命維持はどうするの。食事を取る方法は?着るものは?教育はどうしてるの?」 と たたみかけてきた。 このすばらしさがわからないのか。ここまでつくる苦労がわからないのか。彼女は僕のあら捜しをするかのようだった。 僕はムカッとした。 「教育?ぼくめんどくさいから、君の仕事ね?僕はクリエイターだから、造るけどその後は君がしたらいいよ。 きれいなものをみれたらそれでいいから。」 そんな言葉をルーラに言ってしまっていた。 「そんな。無責任な。」 ルーラは唖然と僕を見ていた。 彼女の言葉はもっともだった。 だだをこねる子供のように言ってしまってはずかしくて「ルーラ お願い。」といってその場を離れた。 ああ ルーラはいつも僕につっかかってくる。僕もついムカッとして言い返す。この繰り返しだった。 同じ言い方でももっと言い方があるだろうに。ルーラによって僕の心の傷はどんどん増えていった。
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