4章 (ルーラ視点2)

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「うっ...... 考えているよ。中国のひとりっこ政策とか。それを世界展開したらいいと思っているよ。」 はぁ 私はため息をつくしかなかった。 「ほんと、たくさん産んだら人口増加に繋がるから産まない。発想は悪くないけど単純すぎる。 今その政策を行なっている中国がどんな状態かわかっているのかしら。 2人目の子供を産んで戸籍登録できない子がたくさんいるじゃない。そのせいで人権の保障をされてないから就職ができない。貧困化の増大。ひどくなると臓器を売ったりもあるのよ。 その問題をどうするかと考えてるのかしら。」 「うっ...... それはこれから......  君こそどうなんだい。考えているのか!」 「もちろん。すでにいろいろな面から始めているわ。あなたとは違ってね。」 「それはどういう方法で......」 「ひみつ。まずはあなたの単純頭で考えてみて。」 彼はクリエイターとしては 1流かもしれないが そのほかはだめな人だ。 彼にはいらいらさせられるがほっておけない。 にくいがにくみきれない。 この感情はなんだろうか。 彼と距離を縮めたい思いと 彼をにくむ気持ちが交差する。
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