第4章

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「あの時・・・・・」 そう、あの時、わたしは家ではなく、ここ、玉藻神社に来て悩んでいたんだった。あの、お兄さんい、忌まわしい記憶だけれど、に渡そうかどうか、その時、いつの間にか知らないお姉さんが現れて、後押ししてくれたのを・・・・あれはこの玉藻様だったんだ。 「ごめんなさい、わたしがあんなことをいったばかっりに・・・」 玉藻様がわたしに頭を下げた。 「い、いえ、おかあさ・・・・玉藻様のせんじゃないですよ」 「で、でも・・・・・わたしのせんであなたは・・・・」 「確かにあれはわたしにとって、思い出したくないいやな記憶だけど・・・・・」 わたしは一旦言葉を切って、玉藻様を、恵吾を見た。 「でも、同じくらい大切な記憶だから。恵吾のことが好きだって、気付けたから・・・・・」 「そうだぜ、玉藻様、こいつ結構、ずぶといからな」 「ム!」 わたしは恵吾を睨んだ。それを受けて、恵吾は鼻を鳴らして横を向く。
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