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「でも、夏休みは合宿だけどな。だからあまり遊べないかも。8月には伝高との練習試合もあるし」
「マジ?伝高って強豪じゃん。試合の日、応援に行くね」
「プレッシャー掛けに来る気かよ」
「なによ、わたしが行くとプレッシャーなわけ?」
「マジになるなよ。お前が来てくれたら、嬉しいに決まってるだろ」
「えっ、そ、そっか・・」
「照れるなよ」
「て、照れてなんか・・・」
わたしはごまかすようにいちごミルクを一気に飲み干した。
3
「おはよ!真琴。」
一年三組の教室に入ると、友人の谷村柚季が声を掛けてきた。柚季は肩までのショートボブで美人ではないが、愛嬌のある可愛い顔をして、体形は意外とグラマー、わたしとは同じ文芸部でそれが縁で友人になった。
「おはよ!柚季。」
「昨日、『ストーム・イン・ザ・ナイト』見た?」
「見た見た!やっぱりオキ・ジュン!カッコいいよね¬¬!」
わたしが柚季と他愛もない会話をしていると、チャイムが鳴り、担任の藤本美佳先生が教室に入って来る。藤本先生は背中までのストレートのロングヘアーで整った顔立ちの美人で、黒縁のロイド眼鏡をかけている。体形はスレンダーで、胸はBカップ、性格は優しくて物静かなので今まで怒った姿を見たことがない。担当の教科は英語。年は確か、二十七歳だったと思う。わたしも、藤本先生みたいに女らしくなりたい。そうすれば恵吾もわたしのこと・・・・・。
「お早う!みんな席に付いて、SHR始めます」
学級委員が号令をかけると、やがてSHRが始まった。
*
昼休み、わたしと柚季は校庭のベンチで学食で買ったパンを齧りながら今月のファッショ雑誌を観て盛り上がっていた。そこへ、恵吾がサッカーボールを持って、やって来た。
「真琴、それ食ったらサッカーやろうぜ。谷村さんも一緒にどう?」
「ありがと、でもわたしはやめとく・・・、今日体操服もってきてないから。」
「そっか、真琴、お前はやるだろ?」
「わたしも、パス。短パンとかないし・・・」
「何だよ、良いじゃん。やろうぜ」
「やだよ、スカートだもん、パンツ見えちゃうじゃん!」
「前はスカートでも、やってたじゃん」
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