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ふにゃあ。今日はいい天気にゃ。
この時期の風はふんわり暖かくて、少し甘いいい匂いがするにゃあ。
いい匂いといえば、この香がするころは、とってもいい日があるんにゃった!
開けっ放しの窓のそばから離れて私は大好きなご主人様のもとへと行く。
ずりずりと私はご主人様の頬に頭をすりつける。
「あふ」
ご主人様が欠伸をひとつして、私の頭をぐりぐりと撫でた。
「おはよう。茶々。って、もう11時過ぎてる!
いつのまに僕は寝てたのかな」
「ナァーゴ」
今朝の5時頃からにゃよ。なんか、ろんぶん? がなんとかかんとかと言ってたにゃ。
「起こしてくれてありがとう! なんとか間に合いそうだ!」
「にゃ~」
ご主人様は起きて服を着替えだした。そして、
「あ」
と一声もらす。
「今日だったな。
茶々、論文出したらすぐ帰って来るから」
慌ただしく出て行ったご主人様に、
「うにゃ~」
と私は恨めしそうに不満を言った。
私の朝ご飯は?
まあ、いいにゃ。
私はご主人様のソファーに飛び乗ると、自分の前脚を丁寧に舐めてからゴロンと横になった。
ご主人様がいないと暇にゃね。なんだか眠くなってきたにゃ。
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