俺は、どうやらモテるらしいです。

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「こんにちは。フィルエルト様、ソーマ君。」 「おう。」 「こんにちは。」 入って受付にいった俺達は、前会った頭の良さそうな人と挨拶を交わした。 「今日は何の依頼があんだ?」 「ふふっ。相変わらず自分で探そうと思わないのですかあなたは。」 「そんなめんどくせぇこたァしねぇよ。」 「はいはい、今探してきますので、少しお待ちください。」 受付の人は少し呆れたように笑い、奥の部屋に行ってしまった。 「ねぇフィルエルト、あの人と仲いいみたいだけど、どうゆう関係なの?」 「ん?なんだ嫉妬か?」 「んにゃ別に。」 「けっ、なんだよ。実はな、あいつが俺たちを一流の冒険者にしてくれたんだよ。」 「どういうこと?」 話によると、当時フィルエルトとシイナさんが冒険者として新人だった頃、二人はハズレと言われるほど落ちこぼれていたらしい。ただそんな時、たった一人、見放さなかった人がいたらしい。その人はギルドの受付をやっていて、仕事をバンバン受けされてきたらしい。 「それがあいつ、ロストだ。」 「ロスト......。」 俺は、二人が昔は落ちこぼれだったという事実に驚くと同時に、ロストというただの受付がここまで二人を強くしたことに驚いた。 「お、おいまさかロストに惚れたのか…?」 「なわけないでしょ。」 「そ、そっか。ならいい。」 「ただ、尊敬できるなって思って。」
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