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「ああ……寝たら治ったかなあ」
「ちゃんと、寝てろよ。インフルエンザなんだから」
「ってかうつらないように気を付けてね」
「感染予防はバッチリだから、心配しないで早く寝ろ」
「はあい……ねえ、変な夢見たの。リンパのさ、細胞がめっちゃインフルエンザウイルスと戦ってた」
「あはは、なんだそれ」
「あはは」
マスクをしてスポーツドリンクを差し出した彼は言った。
「オレが変な話したからかな」
「どうかな」
「まぁ、免疫ってのはマクロファージってヤツと、T細胞H細胞、NK細胞ってのに分かれてんだけどな。あ、これリンパ球な。こいつらが体の中で……」
「はいはい。もう3回聞きました」
「なんだよ……人が折角。まぁ、もうちょっと寝とけ、そんで……夢の中で細胞にお礼でも言って来いよ」
「あはは。うん、そうだね」
私は笑いながらスポーツドリンクを飲んでベッドに横になった。
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