感染

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「Bブロック、ルート遮断の為、至急シェルター操作を」 「御意」 「Bブロックの武器庫がやられたら大変だからな」 「ああ、とりあえずシェルターで覆って、そっちに侵入しないようにパトロールを強化するしかないだろう」 「誰だよ、見張りを緩めるからこんなことになるんだ」 「易々と敵の侵入を許すなんて、見張りだった奴は切腹ものだな」 指令本部は慌ただしく、いつにない騒ぎになっていた。 警戒サイレンが鳴っては止み、また鳴る。 隊長は私たちを見ながら大きなため息をついた。 「48時間以内に食い止めなければ被害は拡大する」 「御意」 「敵は、今までに遭遇した事ないのタイプだ、油断するな」 「どこから来たんだ」 「わからん……この要塞のどこから侵入したのか調査中だ。だが、我々は今そんな事を考えている場合ではない。一刻も早く、敵を特定し捕獲、惑星外へと追放せなばなるまい」 生命体認識装置で検知できるのだろうか。 どの攻撃、武器が効くのだろうか。 「追放ねぇ」 「追放できないような輩ならば、その場で」 隊長は銃を撃つ真似をして見せた。 「へえ、いいんだ」 「かまわん。とりあえすこれ以上の浸食を許すわけにはいかんのだ」 私達にも指揮官にも相手は未知の存在だった。 「どこから来たって、どんなヤツだっていいさ、俺がぶっぱなしてやるよ」 「個人プレーはなしだ。今回の敵はオマエひとりでどうにかなるような奴じゃない」 「フン」 私もみんなも戦闘服に着替えて待機をしたいた。 いつ出動命令が来るかと、その時を待っていた。
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