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 東雲青年の助言が正しいということにして、僕は二人の少女に説明をしてから他のグループを手伝うように指示をした。納得いかないという顔になったが、東雲青年が二人に何事かを囁くと二人とも顔を青ざめさせ、今来た道を戻っていった。 「一体何を吹き込んだの。」  東雲青年は人差し指を唇に当てるだけだった。 「お前らも誰か手伝いに行けよ。昼飯は私が特別に作ってやるから。東雲、お前はどうする?」 「そうだな俺は…とりあえず散歩でもしてこようかな」 「手伝えよ」  踵を返す東雲青年を止めようともしない月ヶ瀬女医。この二人の仲は変わらない。というか東雲青年のほうが関係を深めようとしていないようだ。  『俺が動くのは、全部明のためだったりするんだよな』    僕が少女達に説明をしているとき、東雲青年が呟いていた言葉を思い出す。  …なんで花塵さんに固執するんだろう。  東雲青年の背中をじっと目で追っていた。
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