双神琥白とかいてフタガミコハクと読みます。

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「やっほーはじめまして!僕は…双神琥白…双子の神様と書いてフタガミ。コハクは宝石の琥珀…でも珀はホワイトの白だよ。中学は赤森で今度から白木高に通うんだ。趣味は読書とゲーム。ちょっとうるさいタイプだけど仲良くしてくれたら嬉しいな!これからよろしくね!」  自分でも何を言っているのかよくわからなかったが、いつもの調子でなんとか飄々とこなせた気がする。何とか言えたことで少し自信が持てた。…そうだ、僕はこれでいい。父に惑わされてはいけない。    僕の紹介にくすっと笑った人がいた。ショートカットを少し短くし、茶色のさらさらした髪にはユリをモチーフにしたピンがさしてある。ちなみに僕が髪から説明した理由は彼女の巨乳を見て慌てて目を逸らしたからだ。 「可愛い人ね」  少女の微笑みは少し冷たく、それを見ていると僕の熱が少しずつ下がった。
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