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頷くと、彼はわたしの顔を仰向かせて再びキスした。舌が唇を割るように入ってきて甘く執拗に絡む。わたしはそれを受けつつ少しずつ呼吸を乱していた。
なんか、ちょっと。変な気持ちになっちゃう。…かも。
彼はバスローブのタオル生地越しに片手でわたしの胸を柔らかく揉んだ。わたしの反応を恐るおそる確かめてるみたい。ため息をついて目を閉じると、その様子に力を得たように胸元に手を差し入れてきた。
「…、んっ」
「滑らかで気持ちいいね。…夜さんの身体って、本当綺麗なんだよな。おっぱいもいい形…」
言葉遣いが少し変わった。この子も変な気起こしてるらしい。わたしは息を弾ませ、彼にされるに任せた。
基本特に支障がないときは、黒服の子の欲求には応えてあげてね、と加賀谷さんから言われている。当然ほかの会員さんの前とかでは駄目だけど。
「彼らも男だから。こんなの毎日目の前で見せられて変に欲求溜めると、ある日突然暴発する時が怖いからな。物陰でちょくちょく触ってきたり求めてきたりするかもしれないけど、状況の許す限りできるだけ応じてやって。特定の女の子に想いを募らせて思い詰められても厄介なことになるし、時々そのエネルギー発散させてやった方が却ってトラブル回避になるから。勿論生理的に受け付けないとか気が進まないのに無理することはないよ。あくまで心と身体に余裕があればでいい。そういう時は今疲れてるから、って無難に断って、何か渋られるようなら早急に俺に相談して。女の子に無理強いする奴は即クビ、とは最初に言い渡してあるからね。そこは彼らも承知してるとは思うけど」
キスされて胸を触られるくらい何でもない、と思って受け入れたけど。やっぱりそれじゃ済まないのか、彼は呼吸を弾ませてわたしを廊下の壁に押しつけ、のしかかるように覆い被さってバスローブの前を解いた。はだけた裾に手を入れてわたしの前の部分を熱っぽく弄る。脚開いて、と掠れた声で囁かれて従順にしたがう。
「…ああ、濡れてる。これはさっきの余韻?それとも、今こうなったの。…何だか熱いよ、ここ」
「んっ、…あぁ…」
思わず身を捩り声を漏らす。指の腹で優しく弄られて、じんわりとそこが…。
わたしの表情を窺いながら指遣いがますますエスカレートしていく。
「腰もう動いてる。可愛いな、夜さん。…あぁ、ごめん。あんなこと言っておきながら。…俺、もう」
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