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頭の何処か、残ってた微かな理性が呆れ果ててのけぞるのがわかる。まさか、人前で自分がこんなこと。
「かっわいいなぁ。こんな切ない顔して、欲しがっちゃって。…よし、思う存分いかせてあげるよ」
「ちょっ、…待て。順番…」
縛を解かれてフラットソファに横たえられ、しどけなく身体を開かれたわたしにわらわらと男たちが群がってきた。沢山の手に無茶苦茶に身体を弄られ、好き放題にされる。声をあげて身悶えし、欲しがって止まないわたしを次つぎに彼らは満たしていった。『順番』は結局、兼ねて用意されていた籤引きで決められたことを後で知った。
何回いっても終わらない。身体中表面も奥も、あちこちぴくぴく痙攣が止まらない。今考えてもあんな大人数、一遍に相手させられたのは最初で最後だ。
マジで死ぬ、と思った。真剣にしんどかった。
その時は感じまくって頭が飛んでるからわからなかったけど、終わってからも何日か、ひりひり痛むのが消えなかったもん…。
「いや、思い返してもあん時は可愛かったなぁ、夜。霞んだぼんやりした目ぇ見開いてふるふるしちゃってさ。切ない顔しながらもっともっと、って浮かされたみたいな声でねだって…。最後までずっとよがり続けててさぁ」
散々やりまくった後、くったりと力の抜けたわたしの身体を抱き寄せてあやすように髪を撫でながらわたしのファンを自称してるその男の子はうっとりと呟いた。わたしは快楽の余韻でぼうっとする頭をあげて掠れた変な声で答える。
「それは。…あんな、大勢で絶え間なくずっと責められたら。どんな女の子だってあんな反応しかできないでしょ」
全く息つく暇もなかった。理性を取り戻したり我に返ったりする余裕なんか全然ない。わたしが淫乱だからとかそういう問題じゃない気がする。
まあ、それは今もだけど。すっかり馴染みになったその男の子の胸に深い意味もなく何となく頬を寄せる。
一緒にさっきまでしてたもう一人の男の子がわたしの頭を引き寄せて自分の方を向かせ、唇を優しく重ねた。
「それが、そうでもないんだよ。あんな状況で自分を忘れられるくらい快感に溺れるのって、大抵の女の子には結構恐怖みたいでさ…。こんなクラブに自分から来るような子はまだしもだけど、それでもいざとなると案外怖くなって震え上がっちゃって、感じるどころかかっさかさに乾ききって泣き出しちゃう子とかもいたよ。
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