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「なんですか?これ」
いかにも怪しげだ。
もしかして警察のお世話にならなければならない事案だろうか。
「これはラッキーウイルス。人の運を最大限に高めてくれるものです。私は学者でね。これを作り上げるためだけに人生を費やした。実験台と言っては言葉が悪いが、是非あなたに試してもらいたいのです」
「……すいません。他の方に差し上げてください。私は間に合ってます」
そうは言ったけど、気になる。
だけど、ウイルスって病気の一種だよね?
男性老人は、笑ってもう一つの瓶を取り出す。
「まぁ、解毒剤と言ったらおかしいですが、これもあるので良かったら試してください。あなたにあげます。私は、この時間のこの電車に乗っていますので、何かしらあったら、またここで会えますから」
男性老人は、そう言って去っていった。
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