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私は、その後、電車を降りて家の近くの公園でラッキーウイルスの小瓶をまじまじと見た。
普通の瓶にマジックペンでラッキーウイルスと書かれている。
思いきって蓋を開けて匂いを嗅いでみた。
特に変わった匂いもない。
だけど飲むには勇気がいる。
捨てようかと思ったとき、カバンの中のスマホが鳴った。
さっき別れた彼氏からだった。
私は、腹が立ったが咄嗟に電話に出る。
「何ですか?別れた彼女に何のようですか?」
つい、苛立ちを隠せず、そんな風に言ってしまった。
「ごめん。あれから考えたら、やっぱり、お前しかいないと改めて分かった。結婚を前提に再びお付き合いお願いします」
「え……?」
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