ラッキーウイルス蔓延中

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そうだ。私の悲しみの原因は、こいつとだったら結婚してもいいと思っていたからだ。 私は今度は嬉しさで泣いた。 「こんなの今回だけだからね!」 精一杯の強がりを見せて私は結婚を前提のお付き合いを快諾して電話を切った。 そして、私はラッキーウイルスを一気に飲み干した。 きっと、これのおかげだと直感的に感じた私はそうしたのだ。 それからの私は順風満帆。 仕事でも認められ給料もあがり、宝くじを買ってみては万単位の当選を繰り返した。 ときには財布を拾うこともあったのだけど、私の正義感がくすねることを許さず警察に届けると落とし主がお礼を送ってくれる。 あまりにラッキーばかりが続くので、やはりラッキーウイルスの効果なのだと私は懸命に自分に言い聞かせた。
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