誕ジョウ日 お目デとウ

3/3
前へ
/3ページ
次へ
… ー… ーー… ーーー…… ゆらりと私はベッドから起き上がる。 鳥の鳴き声が窓の向こうから聞こえる。 朝日が眩しい。 部屋の外からは私を急かす母の声。 階段を降りてオハヨウと母に挨拶をする。 母は今日は早いわね、なんてからかう。 そう、だって…今日は特別な日。 洗面所で顔を洗うために洗面台の前に立つ。 鏡に写る私は三日月に唇を歪ませて嗤う。 「オ誕生日、オメデトウ」
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加