15人が本棚に入れています
本棚に追加
この大人は俺達の専属医である。
冗談話が大好きな、胸の大きな女性。
「未来はどう? 変わりは?」
「大丈夫、でも少し」
「三番に入って、今日は女医を用意したから」
マスクをつけた女医と呼ばれた女と共に、未来はそこがドアだと言われなければ気付けないだろう部屋へ入って行って、俺は専属医と何人かの白衣の大人達に囲まれた。
注目される事には慣れているけれど、いや、自惚れとかでは無くて、でもこの腫れ物に触れるような視線は嫌いだ。
「あなた今日は一番の部屋ね」
「案内してくれないのかよ」
「あら、今日はヤル気なの?」
「いや」
最初のコメントを投稿しよう!