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「い、いやっ
一人で入れますっ」
《使い勝手がわからないだろう。
ほら、脱げ》
「だ、大丈夫ですからっ!」
……結局全部脱がされた…
腰のタオルは必守したけど。
それでも、恥ずかしいものは恥ずかしい。
そして何故かフォンさんも一緒に湯に浸かっている。
《…これ、邪魔だな》
「えっ…」
その瞬間、オレの首についていた首輪が粒子となって消えた。
「ぁ…」
何で、首輪を…?
《こんなもの、我の妻には必要ない》
「っ!///」
妻って…
何でこの人は、こんな恥ずかしい台詞をさらっとはいていくんだろう。
逆上せたのか、恥ずかしいからか、自分の顔が赤くなる。
それを隠すように湯に顔を沈める。
するとフォンさんがオレの顎を掴み、顔を上に上げる。
「フォン、さん…?」
《…可愛いな》
「か、かわいくないですっ!」
《いや、可愛い》
「うぅ~///」
な、なんでっ
何でこんな格好いい顔で笑うんだよっ。
ーチュッー
………っっ!
な、なに今の…
キ…ス……?
《あまり可愛い顔してると襲うぞ》
「なっ、」
何でオレ、ドキドキしてんだよ!
相手は男だぞ?
これは一時の気の迷いだ。
そうだ。そうに決まっている。
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