第3 妻

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「い、いやっ 一人で入れますっ」 《使い勝手がわからないだろう。 ほら、脱げ》 「だ、大丈夫ですからっ!」 ……結局全部脱がされた… 腰のタオルは必守したけど。 それでも、恥ずかしいものは恥ずかしい。 そして何故かフォンさんも一緒に湯に浸かっている。 《…これ、邪魔だな》 「えっ…」 その瞬間、オレの首についていた首輪が粒子となって消えた。 「ぁ…」 何で、首輪を…? 《こんなもの、我の妻には必要ない》 「っ!///」 妻って… 何でこの人は、こんな恥ずかしい台詞をさらっとはいていくんだろう。 逆上せたのか、恥ずかしいからか、自分の顔が赤くなる。 それを隠すように湯に顔を沈める。 するとフォンさんがオレの顎を掴み、顔を上に上げる。 「フォン、さん…?」 《…可愛いな》 「か、かわいくないですっ!」 《いや、可愛い》 「うぅ~///」 な、なんでっ 何でこんな格好いい顔で笑うんだよっ。 ーチュッー ………っっ! な、なに今の… キ…ス……? 《あまり可愛い顔してると襲うぞ》 「なっ、」 何でオレ、ドキドキしてんだよ! 相手は男だぞ? これは一時の気の迷いだ。 そうだ。そうに決まっている。
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