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第4 加護アーンド病気
《…もうそろそろ出よう。
これ以上浸かると逆上せてしまう》
そして、風呂からでた瞬間、オレの身体が乾いた。
へぇー、これが魔法か。
昨日の転移?もその一種なんだろうけど、やっぱすげーな。
…オレも使えるようになるかな?
着替えながらフォンさんに、
「魔法って、どうやって使うんですか?」
と聞く。
《………使ったことないのか?》
今までこんな世界にいなかったからな。
「まあ色々ありまして…」
《…?見たところ、盲魔ではなさそうだが?》
盲魔って、魔法が使えない人の事だよな。
「その盲魔ってやつじゃないと思うんですけど、初めて魔法を見たんで」
《…今までどうやって生きてきたんだ、シオンは》
魔法なくても生きていけたしな。
「一応、オレはこの世界の人間じゃないんですよ」
《異世界から来たということか?》
「はい。この世界より、科学が発展していて、魔法がない世界です」
《魔法がない世界…》
ま、信じて欲しいとは思ってないんだけどさ。
はいそうですか、で信じられる話じゃないし。
《そうか、だからシオンは他の人間とは違うオーラを出しているんだな》
え、なにそれ。
人のオーラ見えるんですかい。
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