第4 加護アーンド病気

1/6
前へ
/31ページ
次へ

第4 加護アーンド病気

《…もうそろそろ出よう。 これ以上浸かると逆上せてしまう》 そして、風呂からでた瞬間、オレの身体が乾いた。 へぇー、これが魔法か。 昨日の転移?もその一種なんだろうけど、やっぱすげーな。 …オレも使えるようになるかな? 着替えながらフォンさんに、 「魔法って、どうやって使うんですか?」 と聞く。 《………使ったことないのか?》 今までこんな世界にいなかったからな。 「まあ色々ありまして…」 《…?見たところ、盲魔ではなさそうだが?》 盲魔って、魔法が使えない人の事だよな。 「その盲魔ってやつじゃないと思うんですけど、初めて魔法を見たんで」 《…今までどうやって生きてきたんだ、シオンは》 魔法なくても生きていけたしな。 「一応、オレはこの世界の人間じゃないんですよ」 《異世界から来たということか?》 「はい。この世界より、科学が発展していて、魔法がない世界です」 《魔法がない世界…》 ま、信じて欲しいとは思ってないんだけどさ。 はいそうですか、で信じられる話じゃないし。 《そうか、だからシオンは他の人間とは違うオーラを出しているんだな》 え、なにそれ。 人のオーラ見えるんですかい。     
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

289人が本棚に入れています
本棚に追加