第4 加護アーンド病気

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何故か黙ってしまったフォンさんを見ていると、部屋の真ん中から、突風がふいた。 …突風というより、竜巻? その竜巻は少しずつ光を帯びていく。 そして、目が開けられないくらいになった時、 【久しぶりだね、フォンセくん】 っ! 《お前は相変わらずだな》 フォンさんの、知り合い? 【ん?君がフォンセくんのお嫁さんかい?】 「は、はいっ、高原紫苑です」 というか、オレがフォンさんの妻になったこと広まっているんだな… そしてその人は何かを思い出したかのようにポンと手を打った。 【ああ!勇者召喚に巻き込まれてしまった子か!】 何でそれを…? 【何でって、僕はこの世界のことは何でも知っているからね。】 オレ、今口に出して言っていなかったのに… 怖くなってフォンさんの背中に隠れる。 もともと人見知りな方なのに、こんな変な人だから余計に怖く感じる。 【あれ?嫌われちゃったかな?】 《当たり前だ。知らない奴に自分の脳内読まれたら、誰だって怖がるだろう》 【そういうものだっけ?】 そういうものです。 《シオン、大丈夫だ。こいつは悪いものじゃない》 フォンさんがそう言うのなら、そうなんだろう。 【はじめまして、シオンくん。 僕は世界神のゼウスです よろしくね】 「よ、よろしくお願いします…」 すごく美形だけど、やっぱり怖い。 …あれ?     
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