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第2 魔王城
っっ!まぶしいっ。
男の手に自分の手を重ねた瞬間、目の前が一気に明るくなる。
「うぁっ」
思わず目を瞑ると、腰に手を回され抱き寄せられる。
それに驚いて、変な声が出た。
恥ずかしくなって下を向くと、上からクックッと笑い声が聞こえてくる。
反射的に上を向くと、光も収まったようで男の顔が見えた。
《到着だ》
「えっ」
回りを見渡すと、小さな部屋ではなく、外に出ていた。
そして、男の背後にはずっしりと聳え立つ大きな城があった。
《我が魔王城へようこそ》
ま、おう…じょう?
魔王城って、魔王がいる城のことだよな?
我が魔王城ってことは、この男が魔王?
…あぁダメだ。
頭がおかしくなりそう。
ん?待てよ?
この男が魔王ということは…
オレ、とんでもない奴に買われたかも…
《大丈夫か?顔が真っ青だぞ?》
「だ、大丈夫です…」
《そうか。ならいいが…》
ヤバイ。どうしよう。
魔王→歯向かう→死ぬ
…絶対に怒らすようなことはしないでおこう。
《では、いくか》
その言葉と同時に、オレの身体が宙に浮く。
「っ!」
オレは男…もとい魔王に横抱き(お姫様抱っこ)されていた。
「っ!え、ちょ、あの…」
《ん?どうした?》
「お、下ろしてくださいっ///」
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