第2 魔王城

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「い、一緒の部屋なんですか?」 《そうだが…嫌か?》 「い、いえっ。そういうわけではないんですが…」 何でそんなあからさまに悲しそうな顔するんだよ。 犬か、お前は。 《なら良いだろう》 そういって、魔王はベッドに横になる。 《疲れただろう。 もう夜遅いからお前も寝ろ》 「は、はい。でも、ベッド…」 言い終わらないうちに、腕を引っ張られベッドの中に引きずり込まれる。 《このベッドは大きいから二人くらい余裕だ。遠慮するな》 そう言われましてもね… 諦めて目を閉じると、すぐに眠気が襲ってきた。 気づかなかっただけで、結構疲れていたんだろう。 《おやすみ》 「…ん」 オレはそのまま、意識を手放した。
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