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「い、一緒の部屋なんですか?」
《そうだが…嫌か?》
「い、いえっ。そういうわけではないんですが…」
何でそんなあからさまに悲しそうな顔するんだよ。
犬か、お前は。
《なら良いだろう》
そういって、魔王はベッドに横になる。
《疲れただろう。
もう夜遅いからお前も寝ろ》
「は、はい。でも、ベッド…」
言い終わらないうちに、腕を引っ張られベッドの中に引きずり込まれる。
《このベッドは大きいから二人くらい余裕だ。遠慮するな》
そう言われましてもね…
諦めて目を閉じると、すぐに眠気が襲ってきた。
気づかなかっただけで、結構疲れていたんだろう。
《おやすみ》
「…ん」
オレはそのまま、意識を手放した。
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