③【王子】夜桜 葵

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物心ついた頃から、ぼくは自分が女だと言うことに、違和感があった。 だから遊ぶのは、いつも男の子とばかりだった。 小学校の頃に好きになったのは、教育実習生の女性の先生で、やっぱりなと思った。 ぼくは、自分にこれから起こることを調べて考え、計画を練った。 その頃は、背も高かく体力もあったが、いずれは男子に劣り始める。 そして、男子に力で勝てなくなる。 だから、小学校の頃に空手を習い始めて、少しでも強さを身に付ける努力をした。
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