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また、闘うのはかゆみだけではありません。
世間の目とも闘っています。
掻いたあとの皮膚がどんなに汚くなるかはみなさんにも覚えがあるでしょう。
今、私の体全体には掻き傷とそれによる色素沈着が覆っています。
それを見た人々のあわれむような視線が肌を刺します。
そして、掻いている姿を嫌そうに見る他人の目がどんなにか私の心を掻き破るか。
そうでしょうね。
あなたも身に覚えがありませんか。
体をボリボリ掻いている人間に対して不潔っぽいという印象を抱いたことを。
また、伝染るんじゃあるまいかと不安になったことを。
また、「掻くと余計にかゆくなるよ」と忠告してくれる家族。
わかっています、そんなことは。
だけど、かゆくてかゆくて掻かずにはいられないのです。
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