第一章

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何日かが過ぎ、忙しかった月はじめの週も週末になり、やっと自分の時間ができた。 私は好きなワインを一本買い、昨日作った鶏のトマト煮込みをパスタにかけて遅い夕食を取った。 そのとき、何かの声が頭の中でした。 「私を故郷に連れていっておくれ、この水筒はあなたにあげよう、永遠につきない水が入っている。かつて私を助けてくれた水だ。」 「誰?」 私は立ち上がり、フォークが床に落ちた。 そこには誰もいなかった。 水筒の横に、指輪が一つと羊皮紙が一枚置いてあった。 私はわからないまま羊皮紙をと指輪を手にとった、羊皮紙には私には記号をしかわからない多分アラビア語の文字が刻んであった。 しかし、なぜか恐怖は感じなかった。 次の日、私は職場の友人の大学の知り合いで本当の語学の天才を紹介してもらうことにした。 友人も私の話を聞くとたいそう私を心配して、何か悪い物に憑かれてるのではないかと心配してくれた。 とりあえず家に来てくれて、水筒と指輪と羊皮紙を見てもらった。 強引に友人の知り合いに今すぐ会いに行くことになり私は水筒と指輪と羊皮紙を持ち友人の車に乗った。 友人の知り合いは羊皮紙の文字を読むと顔色を変え私に詳しい話を聞かせてくれと言った。 そして、一冊の本を出してきてとあるページを見せてくれた。     
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