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少し微睡んだ。
私は、人の声がして目を覚ました。
「森井さま、よろしいでしょうか。」
「やはり来たのかい。じゃあ私の出番だね。書記官は彼女をどうしたらいいと言ってるの?」
「とにかく、森井さまにご相談してからと申しております。」
「わかった行こう。」
何があったのだろうか、この上空の闇の中で、しかし、飛行機は前が見えなくても操縦できるらしい。
しばらくして森井と何人かの乗務員が戻ってきた。
「起きてるかい、やはり水差しを狙ってる連中がちょっかいを出してきたよ。心配はいらない、これから少し荒っぽい操縦になるけど。」
「私は大丈夫よ。」
「それから、少し座席を変わってもらうけどいいかい?」
「もちろん。」
「じゃあこちらへ。」
案内された所にはドーム状のカプセルが置いてあった
森井の手によってカプセルの蓋が開けられた。
「さあ、ここに入って。怖がることはないよ。これは現代の科学のすいを集めて作ったカプセルで火にも水にも強いし、時間も空間も移動できる。あなたを殺させやしないよ。」
「ありがとう。森井さん。」
私は誘われるままにカプセルの中に入った、外の物音も伝わらないカプセルの中で私はいつしか微睡んでいた。
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