lesson 1- 4 turn 真吾

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段々雨足が強くなっていく。 そんな中を、悠長に歩いてるのは、私くらいだ。 店の軒下に雨宿りする人……コンビニで傘を入手した人……走っていく人…様々だ…… 囚われたくないと思いながら、どうしても、払拭出来ない気持ちが込み上げてくる。 本心じゃなかったと、謝ってくれたのに…… どうして…… 本を通じて、新しい関係を築けていけた筈なのに……それさえ……なくそうとするの!? シコリなくすって言ったのに……思ってた通り……更に大きくなったシコリ…… 彼の言葉で、男の内面と表面上が信じられなくなった…… 恋することが怖くなった…… 結局……そこに戻ってしまう…… 好きだと言ってくれたのに……何故心はいらないの? 自分の考えに、没頭していた私……近付いた存在に気付かずに、驚く。 「やっと…見付けたっ!……何やってんだよっ!……こんなに……ずぶ濡れになって……」 横から私の手首を掴み、そう言う都築くん。 …な…んで……ここに……? 「来なっ!」 都築くんが私の手首を掴み、車道に停めてある車に向かう。 助手席のドアを開け、私をそこへ押し込み、自分は運転席へ回る。 こんなずぶ濡れなのに! 「…シート濡れちゃう!私大丈夫だから!…」 そう言って、車から出ようとした私の手を、運転席から身を乗り出した都築くんが、掴んで止める。 「…離さねぇ…シートなんかどうでもいい……それに、んな格好してる悠香さんを、外になんか出す訳ねぇだろっ!」 ……そんな格好…って……? 視線を下げ、目に入ったものに……慌てて両手を組んで隠す。 …やだっ!…ブラウスが濡れてブラが、はっきりくっきり、見えてるっ!
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