lesson 1- 4 turn 真吾

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会社での…チャラチャラした軟派な都築くんより……ずっと……男らしく感じる…… 口調は乱暴だけど……態度は優しくて…… 私を含め……目に見えているものだけが……その人の全てじゃないんだ…… ……それにしても…… お風呂場もお洒落で綺麗…… 外観もお洒落だった…… ……こんな素敵で広い家に…… 都築くんは一人暮らししてる……? 編集者の給料で……流石にこんな家は建てられない……はず…… まぁ……興味本位で聴くことでもないけれど…… これ以上入ってると、湯あたりしそうだと思い、お風呂から上がる。 脱衣場で身体を拭いていると、カゴの中にバスローブが、入ってるのが目に入る。 私の服は洗濯機の中だ…… こちらもいつの間にか、作動していた。 いつの間に用意してくれてたんだろう…… しっかり温まった身体に……バスローブを羽織る。 下着を一切身に付けていないから……何だか心許ない…… そう思いながらも……浴室を出て……都築くんを探そうと、踏み出した脚が止まる。 階段に人の気配を感じて、見上げる。 「………っ!……」 上半身裸で、濡れた髪をバスタオルで無造作に拭きながら、階段を下りてくる都築くん。 慌てて視線を逸らすけど、たった今目に入ったものは……早々頭から消えるはずはない。 都築くんて…着痩せするんだ……思ってたより、ずっと筋肉ついてた……シャワーを浴びてきたのか、濡れた髪は……いつもセットしてる髪型と違って……ストレートだし……何か……男の人なのに……色気を感じる…… ……そう……目を逸らしたのは……都築くんの色香に…惑わされそうだったから…… 会社の都築くんと違って……今の彼にそんなつもりは、ないだろうけど……それでも……まともに視界に映していることは、出来なかった。 「温まった?」 階段を下りて、私の横に立った都築くんに、そう聴かれる。 「…うん……お風呂…ありがとう…」 俯いたまま…そう答える。
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