lesson 1- 4 turn 真吾

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「………何で、こっち見ねーの?」 そう言った都築くんが、私の顔を覗き込み……ばっちり目が合う。 「……顔……真っ赤……」 ……だって……都築くんのその恰好がっ!目に毒なんだものっ! 思っても、そんなことは口には出せない。 都築くんの両手が、私の頬に触れ、顔を上向きにさせられる。 ……は……? 上を向かされた私の顔に……じっと私を見つめる都築くんの顔が……どんどん近付いてくる。 ……え……? このシチュエーションは……もしかして……もしかしなくても……! 驚き過ぎて、固まる私は……避けることも逃げることも出来ずに、ぎゅっと瞼を閉じた。 ──コツン── 軽く…額に衝撃を感じる。 「……熱…って…訳じゃねぇーな……良かった…」 ……熱……? 都築くんの言動で、理解する。 顔の赤い私を心配してくれただけだと…… それなのにそれなのにっ! 私の方が、邪じゃない! 「…無防備に目瞑ったりすんなよ……」 その言葉で目を開けたが…… 「…っ…!!」 未だ額がくっ付いているのだから、都築くんの顔は目の前にあるのが当然なのに……安易に目を開けてしまった己を恨む。 「…悠香さんを、好きだって言ってる男の前で……目なんか瞑るな……その可愛い顔も反則……キスしたくなるだろ……ちゃんと意識しろよ……俺のこと……」 ……多分……今一番…… 都築くんのこと……意識してるかも…… 今まで……簡単にあしらってこれたのに…… 私の額にキスを落とし、私の手を握り歩き出し、ひとつの部屋に入る。 「…そこのソファー座って…ビールでも飲むか?」 『ビール』の単語に肩が跳ねる。 「…ううん…お水で…」 自分の部屋ならば、確かにビール呑みますが…… 「風呂上がりっつったら、ビールなんだろ?……あと、アタリメ?」 「…なっ!?」 何で知ってるのっ!? 「…好きな女のこと……知りたいって思うのは……当ー然!…」 ニヤリと口の端を上げて笑った都築くん……とは、正反対に、青ざめる私…… そんな私を尻目に、姿を消す都築くん。 ……ひた隠しにして来たのに……何でっ! 何で都築くんが知ってるのっ!? 「…ほら」 缶を開けて、手渡してくれたビールは…… 私の好きな一番〇〇〇……しかも500缶…… 「……あり…が…とう……」
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