lesson 1- 4 turn 真吾

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「…夏とは合意の上って聴いたし……でも、だからって……夏に決めたわけじゃないんだろ?」 ……確に……合意した…… 素の私を好きだと言ってくれた…… 夏くんの、真摯な言葉と態度が……嬉しかった…… 男の人への嫌悪感を……夏くんには感じなかった…… 惹かれてる部分は、確かにあるけれど……それが恋なのかどうか分からない…… 一線を超えたのに……夏くんと同じ気持ちを返すことは……まだ……出来ない…… ……それなのに……エッチしちゃうのは……軽いのにも程があるよね…… 「……まだ……分からない……」 こんなふうにしか、答えられない…… 「…まあ……1回や2回の経験で、男知ったうちには入んねぇーよ…俺が言うのも何だけど……好き合った者同士でのセックスは……ただ快楽得るだけのセックスとは違う……悠香さんはまだ……その経験はない……そうだろ?」 ……そこにはまだ、辿り着いていない…… 「都築くんは……あるの?」 質問を質問で返してしまったけど…… 違うと断言出来るなら……ある……のかな……? でも……来る者拒まずの都築くん……どう考えても、快楽主義者のように見える。 「…俺は……どう…だろうな……?悠香さんは、ないと思ってんだろ?……それなら、それでいいんじゃねぇー…」 ……何となく……言葉を濁された気がする…… 私が見てた部分が、本当の都築くんの全ての姿とは限らない…… 現に会社では、王子様キャラな訳で……実際はそれとは、掛け離れてる。 25年の月日の中に……本気の恋を経験してても……おかしくはない…… 「…けど……悠香さんは本気だ……本気で悠香さんの全部が欲しい……」 都築くんが私の頬に手を伸ばす。 真剣な眼差しに……鼓動が跳ね始める。
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