lesson 1- 4 turn 真吾

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「…ん……」 目を開けて、視界に映る部屋は……自分の部屋ではなくて…… 朦朧とする意識の中で、背中に感じる温かさと、私の頭の下から伸びてる腕が目に入り……バッチリ目が開く。 起きようにも、腰に回った腕がそれを阻止していて……起きれない…… 昨日の記憶を、目覚めたばかりの脳をフル稼働して、思い出す。 昨日は……都築くんが探しに来てくれて……都築くんの家にお邪魔して、お風呂頂いて……都築くんの料理に感激して……その前にビールとアタリメとジャージのことが、バレてて……ビール以外のお酒だと酔うと言って……口移しでバーボン飲まされて……その後……キスして……キスの後は……何したんだっけ……? キスのあとの記憶が、ぶっつり途切れてる…… サアーっと、一気に血の気が引く。 もしかして……私…… 思わず、自分の胸元を触る。 …ほっ……ちゃんと服着てる…… 安心した瞬間…… 「…起きたのか?」 頭の上からそう問われ、ピクッと肩が上がる。 「…う、うん……」 「……つーか、こっち見ろよ…」 そう仰られましても、寝起きですよ……既に昨日の入浴後に、すっぴん見られてますがね……寝起きのはれぼったい顔なんて、お見苦しいだけなんです…… 私の頭の下から腕を抜き、腰に回っていた手が、私の身体の横のベットに移動して、上体を起こした都築くんに、顔を覗き込まれる。 「おはよう…」 「…お…おはよう…ございます…そ、そんな至近距離で……まじまじ見ないで…」 両手で、目から下を隠しながら、そう言う。 「…やだね…好きな女の顔見て、何が悪い?……つーか、手邪魔……」 都築くんの右手が、私の両手を顔から離す。 「…キス出来ねぇ…」 そう言ってすぐに、都築くんの唇が落ちてきて……重なるふたつの唇… 両手は一纏めに、都築くんに握られて……ベットについていた手は、私の右肩に回り……抱き込まれる。 「…んっ…んんっ…」 ぴったり重なった身体……絡め取られる舌…… 目覚めてすぐのキスは……濃密過ぎる。
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