lesson 1- 4 turn 真吾

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…いくら血が繋がってなくても……子供を男としてなんて…… 「……中学2年で……初めての女が義母って……なかなかいないだろうな……初恋も未経験で、身体の快楽だけ先に経験するなんてな……」 都築くんのカミングアウトは、想像以上の衝撃だった…… 「親父と義母は、政略結婚で……それでも義母は、親父のこと想ってたけど、子供が出来ない身体だと知った親父は、義母に見向きもしなくなって……俺が本家に引き取られてからは、また新しい愛人作って…義母は義母で、寂しさを埋めるために、金で男を買って……それでも埋まらない時は……夜中に俺の部屋にやって来て……寝てる俺の上に跨って、腰を振る……いくら金があって裕福でも……普通の家庭とは、掛け離れていた……そりゃ……性格も歪むだろ?……高校に上がる頃は、ダチの家や、年上の女の部屋を泊まり歩いて、家にはあまり帰らなくなった……素行が悪くても、成績トップをキープしてりゃ、誰も文句は言わなかったしな……跡取りとして、しなきゃいけないことは、こなしていたから……多少好き勝手をやっても、何も言われなかったけど……ただ……俺の女関係にだけは、義母は煩かったよ……口では、跡取りなんだから、それなりの家柄の相手と付き合うべきだと言いながら……女丸出しの……嫉妬心で、俺がその時付き合ってる女を排除する……俺に近付いてくる女も……結局は社長の息子っていうのと、金目当ての女が多くて……それが分かってたから、誰も本気で好きにならなかったし……それこそ、最初に植え付けられた、快楽を得るのと、精を吐き出す行為でしか、女を抱いたことがなかった……ずっと……そうやって生きてくんだと、思ってたんだ……」 そこで……都築くんは言葉を切る。 重すぎる都築くんの過去に……何も言えない…… 掛ける言葉が……見付からない……
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