lesson3ー4 全てを掛けて

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「うん?お風呂入るでしょ?」 「は、入るけどっ…自分で歩けるから!」 若干、腰が重だるく感じるけど、歩けない程じゃない。 「どうせ一緒に入るなら、この方が早いよ」 …え…一緒…? 「眠る前に約束したよね?」 ……記憶を遡ること数分。 確かに……言った。 ベットから出るのだって、恥ずかしかったのに… 一緒に…お風呂… エッチしたから、恥ずかしくない…訳ないっ! 鼻歌交じりに浴室に向かう環生を…止める術は、私にはなかった。 浴室にて── 「悠香ちゃん、タオルケットと一緒にお風呂は入れないよ?」 「わ、分かってるけど…」 全裸の環生を直視出来ず、俯く私は、逃げ場もなく、洗面台がある壁側に追い詰められている。 「セックスしたのに恥ずかしいの?」 「だって、明るいもの」 「でも昨日だって、薄明かりだとしても間近で見れば、悠香の色んなとこバッチリ見てるよ?…それに今だって…」 言葉を切った環生。 「前はタオルケットで隠しても、悠香の綺麗な背中と、魅惑的なヒップが、洗面台の鏡に映ってるよ…」 …えっ!? 後ろを振り向いた私… 注意が逸れたのを見計らい、 「…よっ、と!」 「きゃあああっ!」 タオルケットを私から奪った環生が、再度私を抱き抱えて浴室に入る。 結局……力づくで一緒に入らされた。 現在、環生に後ろから抱きしめられる形で湯に浸かっている。 先に身体と髪を洗った時も、ビシビシと環生の視線を感じてた。 「変なこと…しないでね」 再三口にしたので、洗ってる間は何事も無かったけど…今は、密着感が凄くて…湯で温かいのか、環生の体温で温められてるのか、分からない。 「うん…しないよ」 そう返事した環生の手が、私の肌を滑り始める。 片手で胸をやわやわと揉まれ、片手が内股を撫で上げる。 「…ちょっ…ンっ…ぁ…あんっ…変なことっ…あっ…しないって…言った、ばっかりっ!」 環生の手を掴んで、止めようとする私より早く、内股を撫でていた手が、秘部に触れる。 「あぁんっ!…あっ…あっ…」 「変なことはしてないよ……エッチな事はしてるけど」 それって…… ただの屁理屈じゃないっ! 「悠香の裸を前にして、我慢なんか出来る筈ないよ……最後までしないから…悠香に触れさせて…」 耳元で甘くそう囁かれたら……『嫌』なんて、言えない。
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