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「うん?お風呂入るでしょ?」
「は、入るけどっ…自分で歩けるから!」
若干、腰が重だるく感じるけど、歩けない程じゃない。
「どうせ一緒に入るなら、この方が早いよ」
…え…一緒…?
「眠る前に約束したよね?」
……記憶を遡ること数分。
確かに……言った。
ベットから出るのだって、恥ずかしかったのに…
一緒に…お風呂…
エッチしたから、恥ずかしくない…訳ないっ!
鼻歌交じりに浴室に向かう環生を…止める術は、私にはなかった。
浴室にて──
「悠香ちゃん、タオルケットと一緒にお風呂は入れないよ?」
「わ、分かってるけど…」
全裸の環生を直視出来ず、俯く私は、逃げ場もなく、洗面台がある壁側に追い詰められている。
「セックスしたのに恥ずかしいの?」
「だって、明るいもの」
「でも昨日だって、薄明かりだとしても間近で見れば、悠香の色んなとこバッチリ見てるよ?…それに今だって…」
言葉を切った環生。
「前はタオルケットで隠しても、悠香の綺麗な背中と、魅惑的なヒップが、洗面台の鏡に映ってるよ…」
…えっ!?
後ろを振り向いた私…
注意が逸れたのを見計らい、
「…よっ、と!」
「きゃあああっ!」
タオルケットを私から奪った環生が、再度私を抱き抱えて浴室に入る。
結局……力づくで一緒に入らされた。
現在、環生に後ろから抱きしめられる形で湯に浸かっている。
先に身体と髪を洗った時も、ビシビシと環生の視線を感じてた。
「変なこと…しないでね」
再三口にしたので、洗ってる間は何事も無かったけど…今は、密着感が凄くて…湯で温かいのか、環生の体温で温められてるのか、分からない。
「うん…しないよ」
そう返事した環生の手が、私の肌を滑り始める。
片手で胸をやわやわと揉まれ、片手が内股を撫で上げる。
「…ちょっ…ンっ…ぁ…あんっ…変なことっ…あっ…しないって…言った、ばっかりっ!」
環生の手を掴んで、止めようとする私より早く、内股を撫でていた手が、秘部に触れる。
「あぁんっ!…あっ…あっ…」
「変なことはしてないよ……エッチな事はしてるけど」
それって……
ただの屁理屈じゃないっ!
「悠香の裸を前にして、我慢なんか出来る筈ないよ……最後までしないから…悠香に触れさせて…」
耳元で甘くそう囁かれたら……『嫌』なんて、言えない。
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