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なぜ彼がここへ来たか。
目当ては…私の中にある情報。
私が食べおわるのを待って、彼は話を切り出した。
「それで今回は…」
それを遮って私は言った。
「××川で発見された切断された腕…ですね。黒いビニール袋に入れられていた。…黒コゲだった。」
「あぁ。その腕の持ち主を教えて欲しいんだ。写真を持ってきた。」
そう言うと彼は胸ポケットから写真を取り出した。
「やだっ。見たくないです。そんなの。」
「おい。んな事言ったって、見ねぇとわかんねぇだろ。」
「いえ、これで十分です。」
私は写真を掴むと、見えないように手早く裏返し、テーブルの上に広げた。
写真は6枚あった。
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