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その後の事は余り記憶が無い、ただ次元の狭間のような空間に身体が放り出されたような感覚があり、渦巻きのような物に吸い込まれて、気が付いたら3人共、この場所に倒れていたのだ。
司「痛っーたい、いったい何が起きたの、麻美、陽一、大丈夫、ケガとかしてない」
麻美「私は大丈夫だよ、それより司は、陽一は」
陽一「俺も大丈夫だよ」
司「私も大丈夫」
麻美「良かった、皆無事みたいだね」
私達3人は、お互いの無事を確認してから、改めて、辺りを見回して、今いる所が何処なのか、確認する事にした。
私は上を見上げて驚いた、何と、車が空中を走っているのだ。しかも、車の下には空中に浮かぶ道路まで敷かれていたのだ。
それに、車は楕円形のような形をしているのだ。
更に車の走っている、上空には、リニアモーターカーのような物迄、走っていて、駅のような建物まであるようなのだ。
それから、私達の足元の道路のような道も、動く歩道になっていて、その歩道の先はマンションのような建物に、それぞれ繋がっていた。
それだけでは無い、車の下に敷かれている道路も建物にそって、敷かれているようなのだ。
私達3人は、此処が未来の世界だと言う事は、黙っていても直ぐに確信した。
麻美「ねえ、此処って間違いなく未来だよね」
司「うん、私もそう思うよ、陽一は、どう思う?」
陽一「この光景を、見たら俺じゃなくても未来世界だと思うよ」
麻美「だとしたら何年先の未来なのかな」
司「わからないけど、100年後?位かな」
陽一「100年、いや、俺はもっと先の未来だと思う、もしかしたら、500年位先かも知れないよ」
麻美「500年!本当に、そうなのかな、あの石に触れただけなのに、そんな未来まで、時を飛び越えて来たなんて信じられないよ」
司「とにかくさ、誰かに聞くとかして、調べてみようよ、ね」
麻美「誰かに聞くって、司、本気なの今は西暦何年ですか?何て聞ける訳ないじゃん」
陽一「そうだよ、それよりも何処かの建物とかに入って、カレンダーが無いか探して年号を調べた方が良いよ」
司「それなら、そうしようか2人が言うなら、それが良いと私も思うよ」
3人で、そんな会話をしながら、動く歩道の上を移動していると、私達の傍に、1台のパトカーのような車が停車して中から警察官のような人が2人降りて来た。
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