第1話 不思議な石

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母は、司と陽一が来ている事に気が付くと「あら司ちゃん陽一君いらっしゃい!」 そして修が居ない事にも気が付き「あれ修は一緒に帰って来て無いの?」 私達3人は、その事について先程の神社での出来事について説明した。 その事を聞いた母は、とても驚き「嘘でしょう?そんな事ある訳無いわよ!」 そう言って取り乱し、その場に泣き崩れてしまった。 でも私は「お母さん私だって信じられなかったけど、これは事実なんだよ!」 司「おばさん気持ちはわかります。でも私達3人は目の前で修君が消えるのを見たんです。」 私は、取り乱して泣いている母に「お母さん、とにかく今は、お願いだから落ち着いて、それに、これからどうすれば良いのか考えなくてはならないんだよ!」 そんな私達、親子の様子を見ていた陽一が 陽一「とにかく、おじさんにも連絡した方が良いと思うよ」 その言葉を聞いた母が、やっと落ち着き父の会社に連絡をすると言ってくれた。 母が、父に連絡すると、やはり父も、とても驚き「わかった、とにかく直ぐに仕事を終わらせて帰るから余り取り乱したりせずに落ち着いて待っていなさい!」と言っていたと説明してくれた。 司と陽一は、母が落ち着き、父にも連絡が取れたから、もう大丈夫だね!と言って家に帰って行った。 私は、この時、改めて親友のありがたさを見に染みて感じていた。(司、陽一、ありがとー) それから暫くして、父が帰宅した。 父が帰宅してからは大変だった、警察が来たり神主さんから連絡があったり、学校に連絡したりと、落ち着つく頃には夜になってしまっていた。 それから、両親と夕食を食べたのだけれど、父が「しかし、何故?修は石に触る前に、考えなかったのだろうか?」 それに対し母は「あの子は、小さい時から余り考えずに行動するような所があったじゃ無いの」 と、そんな会話をしていた。 そして、とにかく今は無事に帰って来る事を信じて祈り待つしか無いと言う結論に達したのだった。
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