歪んだ彼らは

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歪んだ彼らは

守は何も言わなかった。 私が全て思い出したことを話したけれど、何も言わなかった。 けれど、抱きしめてくれた。 涙が出そうだったけど、ぐちゃぐちゃになってしまった目はただ痛むだけだった。 どうしてああなってしまったんだろう。 私たちは出会わないほうが良かったんだろうか。 それでも愛しくて、離れたくなくて、しばらくずっとそうしていた。
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