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初崎大和が終わった日。
高校二年の冬だった。
受験に向けて机に向かっていた。
詞を書いていた。
頼まれたものだ。
詩を書いている間は、空想の恋人に向けて書くことができた。
でもこれは、軽音楽部の沢井に、訳詞を頼まれたもので。
しかも、元ネタがわからないくらいに変えてくれと。
曲もアレンジするから、と。
それは要するにパクリなんではないかと思った。
元の訳詞は、堅苦しくて。
それでも、切ないというか切迫感があった。
あ、これ七五調なんだ。
ストンと腑におちた。
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