いち

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確かにそれっぽいけど……若くね? 見た感じ20代半位か? 「組長、実は…「父なら死にました」俺のセリフ!!」 「ふぅん……」 「組長も無視しないで!? ……もういいです。 俺、車に戻っておきますから!」 部下は帰ったのにこの組長とやらはずっとオレを見ている。 正直コイツの目は嫌いだ。 なんか品定めしている見たいで悪寒が走る。 なんかイラついたからオレも負けじと睨む。 と、突然顎を掴まれて顔を無理矢理上に上げられた。 「望月が死んだということは、お前が代わりになるのか?」 代わりってなんのだよ。 「兄貴?誰か来たのか?」 オレは顎を掴んでいた手を振り払って、弟の方に向く。 「何でもないよ、カズ」 「何でもない訳ないだろ? 兄貴の嘘が俺にバレないと思うなよ? ……で、ソイツ誰?」 「ほんとなんでもな…「棋翼組の者だ」…チッ」 「棋翼組?何でヤクザが? まぁいーや。それより、兄貴から離れろ」 あーあ、いつの間にこんな喧嘩腰に育っちゃって…… オレも少しケンカひかえるか…… っと、それどころじゃなかった。 「和樹、いいから部屋に戻ってろ」 「兄貴…… 分かった。終わったら呼んで」 カズが部屋に戻ったのを確認して、オレは、 「代わりって何ですか」 と、聞いた。 まぁ大体はわかってるけど。     
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