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確かにそれっぽいけど……若くね?
見た感じ20代半位か?
「組長、実は…「父なら死にました」俺のセリフ!!」
「ふぅん……」
「組長も無視しないで!?
……もういいです。
俺、車に戻っておきますから!」
部下は帰ったのにこの組長とやらはずっとオレを見ている。
正直コイツの目は嫌いだ。
なんか品定めしている見たいで悪寒が走る。
なんかイラついたからオレも負けじと睨む。
と、突然顎を掴まれて顔を無理矢理上に上げられた。
「望月が死んだということは、お前が代わりになるのか?」
代わりってなんのだよ。
「兄貴?誰か来たのか?」
オレは顎を掴んでいた手を振り払って、弟の方に向く。
「何でもないよ、カズ」
「何でもない訳ないだろ?
兄貴の嘘が俺にバレないと思うなよ?
……で、ソイツ誰?」
「ほんとなんでもな…「棋翼組の者だ」…チッ」
「棋翼組?何でヤクザが?
まぁいーや。それより、兄貴から離れろ」
あーあ、いつの間にこんな喧嘩腰に育っちゃって……
オレも少しケンカひかえるか……
っと、それどころじゃなかった。
「和樹、いいから部屋に戻ってろ」
「兄貴……
分かった。終わったら呼んで」
カズが部屋に戻ったのを確認して、オレは、
「代わりって何ですか」
と、聞いた。
まぁ大体はわかってるけど。
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