そして、現在

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わたしからあなたをとりあげようとした男は、あの女の手に落ちた。 それでもまだ、力をかさにあなたに手を伸ばすのなら、わたしはあなたに教わった通りの方法で、玉座を手に入れてしまいましょう。 元はあなたが望んでいたのだから。 「ああ…ん、冴弦……、ご、げ……いい、いい、よぅ……」 表面を舐めただけで、ぐずぐずに蕩けてしまうあなたが、愛おしい。 中心の屹立はわたしが触れるまでもなく雫をこぼしている。 「兄上…唯織……こんなになって、なんとはしたない」 「ふぅ……あ…ん…いや? こんなわたしは、いやか……? あっあああああ……」 「可愛らしすぎて、手加減ができなくなりそうです」 すりすりとわたしに押し付けられる熱が、だんだんと湿り気をおびてくる。 堅く熱くなるまで、そこは唯織の好きにさせて、わたしは他の部分を愛撫する。 かわいいあなたは、わたしの指がどこをたどっても、かわいい反応を返す。 背が弓なりに反り、腰が撥ね、涙を流してわたしに快楽を伝えてくる。 本当に、愛しい、わたしのあなた。 「きもち、い……すき……んあ…すき、そこ、すき……」 このまま閉じ込めてしまおうか。 ふと、そんな言葉が頭をよぎる。 もう二度とあなたを離したくない。 誰にもこのかわいらしい姿を見せたくない。 閉じ込めて出さずに済むようにしてしまいたい。
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