紫苑の彼方に、星は消ゆ

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そのウィルスは、いつから『あなた』を蝕み始めたのだろう。 あなた自身から生まれたそれは、最初は病原菌なんかじゃなかった。 その存在は気にとめる必要もないほど微細で、私たちには何の影響もないはずだったのに。 『僕らは共存していけるんだ』 あなたもそう言って穏やかに笑っていた。
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