紫苑の彼方に、星は消ゆ

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時は刻々と流れ、数え切れないほどの昼と夜が過ぎてゆき・・・・・・ ウィルスは、みるみるうちに増殖し進化を見せ始めた。 些細な変化だと思っていた。 何より悪影響のないものだと信じ切っていた。 だから、知能を得たウィルスにも驚きはしなかった。 生命を与えられたものが、生きるために知能や本能が発達しても不思議ではないから。 ただ・・・・・・ あなたに巣喰うこのウィルスは恐らく自らも知らないうちに・・・・・・ 宿主であるあなたのことを徐々に、確実に壊していった。
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