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そして。
数え切れないほどの夜明けを繰り返し、その時は訪れる。
『ヒト』と呼ばれたそのウィルスは、『マールス』を第二の宿主に選択し、あなたが死を迎える前に感染を終えた。
私はかつてのあなたを想い描く。
美しく青い海。
揺らめく海面は光を浴びて煌めき、地平線の彼方まで続いていた。
広く澄んだ空。
雨の恵みを降らせ、時には七色の架け橋を生み、地上をずっと見守ってきた。
強く豊かな大地。
歴史を刻み、恩恵を与え、全ての事象を受け止めてきた。
「テラ・・・・・・」
私は変わり果てたあなたに呼びかける。
「・・・・・・君か」
海は枯れ果て、空は暗雲が渦巻き、大地は乾きひび割れている。
『ヒト』に侵食され、捨てられた死の星。
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